平成中村座12月公演

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隅田公園の中村座にいってきました。今回も昼夜迷いましたが、より派手そうだった昼で。

12月に着たい着物はいくつかあるのですが、今回はうっかり買ったけど、似合わなくてどうにも困ってるグレーの薔薇のお召し。豆千代さんのグリーンの薔薇帯と刺繍半襟で、なんとか着こなしたかったのですが、惨敗(-_-;) ああ、本当に着物は難しいです…
一緒に行ったEちゃんはお茶にお花をたしなむ正統派。緑色の色無地に珊瑚色がかった金の袋帯。バッグとぞうりも金色の佐賀錦。全てに差がついちゃった感じですが、まあいいや(てへ)


さて、演目ですが、私の嫌いな『菅原伝授手習鏡』から3幕。









「車引」 :勘太郎(梅王丸)、菊之助(桜丸)、彌十郎(松王丸)、亀蔵(藤原時平)
「賀の祝」 :新悟(梅王丸女房春)、七之助(桜丸女房八重)、松也(松王丸女房千代)、亀蔵(松王丸)、彌十郎(白太夫)
「寺子屋」 :勘三郎(松王丸)、扇雀(松王丸女房千代)、菊之助(武部源蔵)、七之助(源蔵女房戸浪)、新悟(御台園生の前)、國矢(涎くり太郎)

3幕とも松王丸の役者が違うんですね。勘三郎さんは3幕だけでした。
寺子屋はもう何度も見ているのですが、ちっとも好きになれなれません。そもそもストーリーが今の私たちには理解できないものだからです。でも、理解できないなりに納得したりはするのですが、今回はだめでした。

菊之助さんが大好き♥な私ですが、この日見た武部源蔵役は失敗だったと思いました。恩人の子の身代わりに他人の子の命を奪う決断の重みも苦悩も客席には届かず、単なる軽い悪人に見えました。勘三郎さんの熱演はすばらしかった。菊之助と七之助の新しいカップルの可能性も感じられました。それでも。寺子屋は自分の子を進んで犠牲に差し出す松王丸、追い詰められて他人の子を手にかける武部源蔵と、二人の役が噛み合って初めてなんらかの理解なり納得なりを得られるのだと思いました。…難しいですね。

寺子屋のことばかり書いてしまいましたが、車引きと賀の祝は楽しめました。特に車引き。この場面は晴れ晴れしく、3兄弟の個性も際立ち悪役の時平も後のストーリーを想像させて盛り上げて、とっても良かった。賀の祝の菊之助と七之助はかわいらしいカップルでした。ああ、でも桜丸の切腹を黙って見てる梅王丸も納得するの難しいです。
やっぱり菅原伝授手習鏡は、現代人の私達が楽しむのに障害の多いストーリーってことかなあ。そして役者にとっても、難しい役柄なんだと思います。

いろいろ考えさせられた公演でした・・・
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by panda-korokoro | 2011-12-17 17:36 | 着物で歌舞伎